2014年3月19日水曜日

ニュージーランドの教育は遅れている?

あるママさんから「ニュージーランドはのんびりしてるだろうから、日本の学校へ戻ってきたとき大変なんじゃない?」と言われました。行く前から戻ってきたときの心配をしても、とは思いますが、そう言われると何となく気になって調べてみました。

ネットの情報をまとめてみると、確かにニュージーランドの教育はスロー・スターターのよう。日本の中学3年にあたるyear10までは学習内容もかなりゆっくりで、高校1年にあたるyear11あたりから子供たちは大学入学資格を取るための勉強を本格的に始めるみたいです。

そのママさんに「アメリカとかカナダに行ったほうが学力は伸びるんじゃないの?」とも。そう言われる気持ちは私にも分かります。ザ・先進国って感じですものね。

日本の教育と比較して「どちらが上、どちらが下」という発想は個人的にどうかな、と思います。そういう考え方そのものが、日本の教育システムに染まっているような気がして。

ニュージーランドでは、year11からは自分が勉強したい科目を選んで単位を取るので、それまでに自分がどんな勉強をしていきたいかを考えながら学校生活を送る必要があるそうです。数学とかアートとかスポーツや音楽まで、選択できる科目はまるで大学の専攻のようにバラエティ豊か。

日本のようにどの教科もまんべんなく出来ることを目指すのでなく、得意な教科に集中して勉強するようなシステムなんですね。どちらが上ではなく、子供がどっちのシステムに向いているか、積極的に勉強したいと思えるかが大事なんだと思います。

息子がもし日本に戻っても、ニュージーランドで自分の得意なものを見つけて、それを学んでいきたいという強い意志をもっていれば、システムの違いもなんとか乗り越えてくれるんじゃないか、なんて期待しています。そもそも勉強は決して楽なことではないし、長く続いていくものだから、その先に具体的な目標を持てることがなにより必要なのではと。

まあ、とにかく行ってみないとね。英語だってまだまだなんですから、過剰な期待は禁物です。










2014年3月17日月曜日

ママたちの本音

昨日、以前住んでいた東京、杉並へ遊びに行きました。息子の同級生の親やご近所さんが壮行会を開催してくれて。

ママさんたちから聞いた言葉は「うらやましい」。息子が、ではなく私が。「ご主人の理解があって、海外で子供と暮らす勇気や行動力があって、経済的にもそれが可能で、常識とかしがらみとかに縛られていなくて「うらやましい」と。

誤解のないように書きますが、そのママさんたちはみなさん夫婦仲が良く、スポーツとか趣味とか自分の「がんばりどころ」も持っていて、しっかり主張もするし、でも地域や学校の役割もちゃんと果たしていて、正直私など足下にも及ばない女性たちです。

杉並時代、つい近視眼になりがちな私をきちんと注意してくれて、失敗したときは全力でフォローしてくれて。何度助けられたことか。

「月曜から金曜まで働いて、家事をして、週末は子供のスポーツクラブのお手伝いやイベントのお手伝いであっというまに終わっちゃって。もちろん楽しいこともあるし充実してるけど、私の人生ってなに?ってときどき考えちゃうのよね」「子供が手を離れて夫が定年したら、私もどこか外国へ行って暮らしたいな〜」

真面目なママさんたちは、ほんとうにたくさんの「やることリスト」を抱えています。日本の女性はとくに?なのかな。ふだんはそれに没頭してあれこれ悩むような時間もないけれど、私が不意に地雷を踏んだものだから、あとからあとから本音が出てきて。

でもその本音も、最後に「言うだけ言ったらスッキりしちゃったわ」と笑ってきっちり納めてしまうのです。たぶん今日はもう朝から良いママさんとして、全力で動いているに違いありません。

いつになるか分かりませんが、そういう頑張っている女性たちにが何かのきっかけを掴めるようなことをニュージーランドで出来たらなあと強く思いつつ昨晩、帰途についたのです。










2014年3月11日火曜日

親友くんの決心

実は昨年10月の学校見学、息子の友達がひとり一緒だったんです。

ホテルは4人まで同料金だし、息子もひとりより仲間がいたほうが盛り上がる?と思って、近所に住んでいる息子の親友S君のおかあさんに「よかったら連れてくよ?」と軽くふってみました。すると「ええ〜?ほんとにいいの〜!ぜひぜひ、お願いします!!」と即返事。

S君はおっとりマイペースなところが息子と似ていてウマが合うみたい。本人に聞くと、にっこり「行く!」で決定。

オークランドでの8日間、もし息子に兄弟がいたらこんな感じなのかなと思うことしばしば。学校見学のときも、息子が二番目に見た学校がいいと言うと「おれは最初の学校がいいと思うよ」なんて真面目にアドバイス。じゃあS君もニュージーランドの学校に来る?と聞くと「う〜ん」とシブい顔されましたが(笑)

帰国して留学準備を始め、バタバタと数ヶ月が過ぎたころ。S君のお母さんから「あのね、Sがニュージーランドに留学するって言ってるのよ」と。

小学校高学年にもなると、まわりのお友達は受験だったりスポーツだったり、なにかしら頑張っていたりするもの。息子も留学を決めてから毎週末、英会話学校へ通っています。英語力をつけるというより、外国人に慣れるというレベルですが。

S君のおかあさんによると、おともだちが私立の中学校や海外の学校を決めていくのを見ていてS君、いろいろ考えたみたい。「うちはお姉ちゃんもいるし、留学するならあなたひとりで行くのよ?」と言うと、それでも行くと決心は固く、その日のうちにおとうさんにも宣言したそうです。

ニュージーランドに単独留学できるのは13歳からなので、まだ2年あります。S君いわく、それまでは日本でしっかり英語や留学の準備をするとのこと。「ほんとに行くかどうかは別にして、Sが自分でなにかを決めるなんて初めてで、うれしくって」とおかあさん。新しいことに飛び込むのが苦手で、引っ込み思案になりがちなS君。この決心を口にするのは相当だったに違いありません。

親が背中を押さずとも、時期がくれば自分で立ち上がって、歩いていくんですよね。いつまでも小さな子供だと思っていたらいけないなあと私も反省しました。

がんばれS君、ニュージーランドで待ってるよ!
















2014年3月7日金曜日

不思議な連鎖反応

息子の学校から入学許可が出て、渡航のための片道チケットを入手してから、周囲の人たちにもおおっぴらに(でもさりげなく)ニュージーランドへ行くことを伝え始めました。

すると知り合いのお母さんから、思いがけない反応が。

親が集まる場でその話をして「いってらっしゃい!」となったあと、「もう少し詳しく教えてくれない?」というメールが複数のお母さんから入りました。「できれば内緒で、会って聞きたいんだけど」と。

どのお母さんも子供の進路に「留学」を考えたことがあり、ただ、親に海外経験がなく費用や現地事情、留学後の進路など不安がありすぎて無理だと思っていたそう。ところが、我家が留学すると聞いて俄然「留学もあり?」と思ったそうです。

かかる費用だったり、手続だったり、聞かれる内容はだいたい同じなのですが、留学を検討している理由はみなさん違います。

勉強が得意でない子供が偏差値以外で評価される道はないだろうか。
兄弟がみんな成績がよく、萎縮しがちな子供を海外で伸ばしてやれないだろうか。
同じお金をかけるなら、塾より留学のほうが子供の将来への投資になるのではないか。

もちろん私がその悩みに「こうすればいい」と答えることはできませんし、我家が選んだからといって他のご家庭によって良いかどうかも分かりません。ただ、複数のお母さんが「夫には相談していないの。子供にはなんとなく聞いてみたりするけど」と言われ、「今日はお話できただけでも良かった」と言われることに少なからず驚きました。

子供の留学相談のはずが、いつのまにか家庭事情の話になり、夫婦関係の悩みになり・・・なんだか考えさせられます。

留学のもっと手前のところで、越えなくてはならないハードルがたくさんあることを改めて感じました。







2014年3月4日火曜日

先生からのプレゼント

今日、担任の先生から電話がありました。
留学についての相談や手続はもう一段落しているので、あれ、なにかあったかな?とちょっとひやっとしました。

電話の内容は、卒業アルバムはどうしますか?ということ。

息子は4月、6年生のクラスに数週間だけ在籍してニュージーランドへ行くので、本来であれば卒業アルバムはいただけません。「Y君(息子)はお友達とも仲がいいですし、日本の学校の記念にもなるかと思いまして。もしご希望があれば出発前に顔写真をとって、表紙に使う絵の一部も描いてもらって、来年3月にお渡しできるようにがんばってみます」

留学のことで頭がいっぱいで、お恥ずかしながら卒業アルバムのことなんて考えてもいませんでした。

ちょうど息子が近くにいたので、先生には電話口で待っていただいて息子にそう伝えたところ、パアッと顔が明るくなりました。「うん、欲しい。ぼく欲しいよ、卒業アルバム!」。先生に本人がとても喜んでいることをお話すると「わかりました。なんとかしますので、ちょっと待っていてくださいね」

息子の担任の先生は30代後半の男性で、正直あまり社交的な方ではありません。こちらからの質問にはていねいに答えてくれますが、それ以上は関わってこられない印象がありました。

なので、唐突にいただいた電話を切ったあと、じわじわと嬉しくなってしまいました。

息子の留学についてお話したとき「僕は海外の経験がありませんし、役に立つアドバイスはできません。でもY君には、ぜひ行ってもらいたいです。僕が見たことのないものを見てきて、いろいろ教えてほしいと思います」と言われました。

きっと先生は息子へのはなむけとして卒業アルバムの手配を考えてくださったのでしょう。親ですら思いつかなかった、でも息子がきっと喜ぶプレゼント。ああ、いい先生に見ていただいたなあと思います。

留学を決めてから改めて、たくさんの人に見守られていることを感じます。







2014年3月3日月曜日

周囲の声、いろいろ

小5の息子の留学については、いろんな意見を頂きます。英語ができるようになるね。いろんな経験をして磨かれるね。そんな肯定的な意見が多いです。

中学受験を考えているお母さんからは「長く行けば、日本の高校も帰国子女枠で受験できるからいいわよ」と言われました。受験生の親として苦労しているからこそ出た言葉なんだろうなと思います。

4年先に息子がどういう進路をとるのがよいか、今考えても分かりませんし、そのころには息子も自分の意思で決めたいと思うでしょうから、あれこれ先々のことは考えないようにしています。

もちろん不安はありますよ。英語の壁をちゃんと乗り越えられるかなあ、とか、現地でお友達をつくれるかなあ、とか。成績より生活への不安が大きいですね、今は。

本人は「まあなんとかなるんじゃない」とクールなことを言っていますが、けっこう緊張してる様子。ちょっと前までは、ニュージーランドに行って星が見たいとか羊の肉が食べたいとか呑気に言ってたのに、渡航2か月前の今はなんだか無口。学校やご近所さんにも留学の話を告げ、みんなに「がんばってね」と言われると困ったように笑います。

親はがんばれって言っちゃいけないなあ、と思います。

英語のため、進学のため、と意識しすぎると、留学そのものが小さな世界で終わってしまう気がします。せめて1年は無目的、無駄だらけの時間を過ごさなくてはいけないなあと。それは息子より、私自身が肝に銘じる必要があるのですが。