夫を日本に置いて息子とふたりで海外へ行くというと、ものすごく教育熱心な家庭のように思われるかもしれません。う〜ん、どうなんでしょう。どちらかというと教育熱心にならなくていいようにニュージーランドへ行こうとしています。
私たち夫婦が息子に望むのは、自分で自分の道を探し、選び、進んでいく強さを身につけてほしいということ。偏差値という物差しに人生を左右されず、かといって社会を軽んじることなく、自分の立ち位置を見極められる人間になってほしい。
そのためには親自身もその立ち位置を守らなくてはなりません。子供はしっかりと背中を見ていますから。
でも正直、日本でそのスタンスをとり続けるのは容易ではありません。地元の公立学校の評判が悪ければ、受験させてでも環境のいい学校へ入れたいと考えるでしょう。息子の偏差値が上がれば、いい大学へ行って収入のよい仕事についてほしいと思うでしょう。
自分たちがそのロールモデルで育って、それ以外の道を知らないからです。
最近では大学生の親のために就職相談会が開かれるそうですね。それがしごく当たり前に報道されていることに驚きます。私たちはそういう親にはなれない、なりたくないと思うのです。
ニュージーランドへ行けば、私たちは異邦人。社会とどう関わるか、自分たちをどこに位置づけるか、すべて自分たちの意思と行動で決めなくてはなりません。英語もさして出来ない、海外生活の経験もない母親と息子にどこまで出来るかまったく見えません。
でも、そこでがんばって身に付く強さは、偏差値よりも英語力よりも大きな力になるように思うのです。おおげさかもしれませんが、生きる力を鍛えに行く、そんな気持ちでいるのです。

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