彼女はこちらに暮らしている日本の人たちと、必要以上に接点を持たないようにしているそうです。理由は「人数が少なすぎて、良くも悪くも生活に影響が出やすいから」
たとえば個人的にだれかと不仲になると、そのウワサが職場や学校にも広がってしまったり。特定の人と仲良くしすぎると、その人がいなくなったとき(実際、親友だった人が帰国したとき)想像以上の喪失感があったから、だそう。
彼女がニュージーランド人の家にパーティなどで招かれ、ホストが「同じ日本人同士だから」と気をきかせて紹介してくれるときも、あえて最初は距離をとってお話するんだそうです。
正直、ちょっとびっくりしました。
というのもその女性、とても明るく社交的で、どんな人とでもおつきあいできそうなタイプに見えたから。「私ははっきり物を言うタイプだから、日本語だとキツく伝わることが多いのかもしれません。英語で話せる相手のほうが、妙な気を遣わなくて気楽なんですよ」
彼女は東京に暮らしていたころ、地域や母親同士のおつきあいも熱心に参加していたそうですが「最後は疲れちゃってNZに来たんです」と。「でも海外は海外で、また違う気遣いが増えるのよね。日本人の距離感って独特だと思う」
私にはまだ実感がわかない話でしたが、いずれ自分の問題として考えるときが来るような気がします。渡航して3か月経って少し弛みはじめていた気持ちを、ちょっと正されたような気がしました。
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