毎朝、息子を学校へ送っていったあと、バスで勤務先へ向かいます。海岸沿いに30分ほどのバス旅、その時間は座席が埋まるほど混むこともなく、渋滞することもなく、通勤中とは思えないほどのんびり。
今日は途中の住宅街から大学生らしき男の子が乗ってきました。「モーニン!」と明るくドライバーの挨拶して、なんだか好青年(笑)。
ところが、乗車口でバックをガサガサ、ポケットをゴソゴソ。大きな溜息をついて、なにかドライバーに訴えています。
どうやらバスカードを忘れてきたみたい。ドライバーが「キャッシュ?」って言ってるんだけど、財布も持ってないみたいでお手上げ。
すごすご降りていこうとする彼をドライバーが呼び止め、無言で車内を指差してる。「乗っていきなさい」と言ってるみたい。おお、公然無賃乗車(笑)。
青年はドライバーに「サンキュー」と言って、ちょっと照れくさそうに笑いながら座席に座り、まわりのお客さんは「しょうがないな」って顔しつつ、ごく普通にスルー。なにごともなくバスは発車しました。
もちろん悪質な無賃乗車だとこうはいかないんでしょうが、朝からポカしてしょげ返ってる若者とマオリおじさんドライバーのやりとり、なんとなく「見て見ぬふり」の車内の空気はちょっと心温まるものさえありました。
ささやかな朝の出来事です。
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